こんにちは。今日は表題の通り、自分のアドバイスでWEBデザインスクールの生徒さんの学費免除を成功させたポイントをお話しします。
はっきりどことは書けませんが、エフから始まる名称で、元AKBのセンターさんが広告塔になっている、ママさんに優しいWEBデザイナー養成スクールです。
そこは最終課題が入賞した3名は学費が返ってくるというシステムがあるんですね。
それで私のアドバイス通りにやってもらった友達が見事に入賞したという話です。
似たようなママさん向けスクールを受講している方は是非参考にしてみてください。
最終コンペのお題
お題はバナー制作を選択。
コーディングも選択肢にありましたが、本人が苦手であること、評価基準が分かりにくかったということで、バナー制作にしました。絶対にお金を取り戻すという強い思いで2人で打ち合わせを重ね、私も真剣に添削し、細かく細かく修正してもらいました。
結果として、
見事に彼女の作品は選出され、全額返金となりました!
本人も頑張ってくれましたが、同時に自分のディレクション力も間違えてなかったんだなぁと、自信に繋がりましたね。
というわけで、添削の先に自分が気をつけたポイント、コツをここに記載していきたいと思います。といっても実際の仕事の際に気をつけることと変わりません。基礎をしっかり抑えることがポイントです。では振り返ります。
※これで必ず入賞できるとは限りません。あくまで私の経験をもとに残しています。責任は負えませんのでご了承下さい。
ポイントその1. まずは提供された原稿をしっかり読む
バナー制作の際に依頼主からの希望がありますね。実際の仕事の時は自分でヒアリングするのですが、コンペでは既に文字になっているものを支給されます。これをよく読みます。
ここにはざっくりした希望だけではなく、納品フォーマットなども書かれています。
これは絶対に間違わないようにしてください。無条件で失格、どんだけかっこいいデザインをしても納品に値しません。
納品データ形式、サイズ、データの容量など、必ず守るようにします。
実際の仕事でもとても大切なことです。
ポイントその2. テーマに沿った他の人のアイディアをチェックする
作業に取り掛かる前に、同じテーマの制作物をしっかりリサーチしましょう。
私はピンタレストで検索するようにしています。
例えば「子供の遊べるアスレチック施設」のバナーだとしたら、同じようなキーワードで検索すると、キッズ向けの施設や旅行関連のものが表示されますので、それを参考にします。
大体どのようなカラーや写真が使われているかわかります。慣れてくると検索しなくてもある程度イメージは湧きます。
その中で、
- タイトルが読みやすいもの
- 自分が見てわかりやすいもの
- 文字が多すぎないもの
- 色の数が少なめのもの
こういった作品を参考にしましょう。
当然ですが丸パクリしてはいけません。著作権法違反です。案外、バレますからね。あくまで参考です。
参考になりそうなものを数点キープし、それぞれのいいパーツをよく見て、真似できそうなところを真似てみます。
実際のデザイナーも必ずリサーチし、雰囲気を合わせるようにします。これがいわゆるトーン・アンド・マナーに繋がります。
ポイントその3. タイトルとその他の文字にしっかり差をつける
広告デザインの基礎である「メリハリのあるデザイン」というものを目指します。
タイトルはバカデカくてオッケー
みんな控えめすぎます。まずはタイトルをバカデカくしてください。そこからゆっくりレイアウトのバランスを取りながら縮小させます。
そして、しっかり字間を詰めて下さい。
文字詰めができていない=素人です。
逆に文字詰めが出来ていればそれなりに見えます。特に数字の1の後ろは余白が空きやすいですので、文字の間が均等に詰められているか確認しましょう。
タイトルの次に大きい文字は「どこで」「いつ」と言った日時の情報です。これはキャンペーン期間などよくバナーで指示させる内容ですので、読めるサイズで配置します。
コンペでも指示されていたら入れましょう。日付の間違いに要注意。
ポイントその4. 写真素材はきちんと色補正します
支給されたものがあればその写真も補正しましょう。素材サイトなどからダウンロードしたものも暗い場合があるので、Photoshopで明るく補正します。明るいテーマの制作物は明るく仕上げましょう。
これは実際の案件でも同じです。この一手間を忘れずに。
アピール文の書き方のポイント
作品が出来上がったら制作者の意図などポイントをまとめたテキストを一緒に提出します。
その際、以下の項目に沿って記載してみてください。
作品のPRコメントのコツ
- まず相手側からの希望に沿ったコンセプトを踏まえて制作したと伝える。特にターゲット層にアプローチするような工夫は必ず入れましょう。
- こだわりポイントを書く。ここは自分なりの言葉でいいです。(親しみやすさ、明るさなど)
- どんなテクニックを使ったのか書く(文字詰め、写真の補正、視点誘導など具体的なテクニックの名称を書く)ここで技術的なことに触れます。
書かない方がいいこと
- 「かわいくしました」「キレイめにしました」は、人それぞれの感想です。あなたのかわいいはお客様のそれとは限りません。どうしても書きたい場合は、「子供がもつ純粋なかわいさを柔らかい色でまとめました」等、具体的な意図と添えて書きます。
- 「〜〜と思います。」はやめましょう。作戦を練って作った制作物には自信を持ってアピールしましょう。「表現できたと思います」→「表現しました」と言い切ります。
困ったら今流行りのchat GPTにヒントを貰うのもいいですね。あくまで言い回しなどの参考程度に留めてくださいね。
【最重要】全てが完成したら誰かに見せましょう!
バナーも完成したし、コメント文も書けたら、最後にまとめて誰かにチェックしてもらいましょう。
人間は自分が正しいと思い込んで作ったものの誤字脱字を判別できないのです(ももすけの勝手な断言w)
私はそういう脳の構造なんだと勝手に割り切ってます。トレーニングでどうこう出来るものではありません。
何十年もデザイナーやってるベテランでもしょっちゅう起こすミスです。何回も何回も読んだのになぜ!?ってことは、全員経験しています。だからダブルチェックが必要なのです。
ご家族の方、お友達、旦那さん、子どもさん…誰でもいいので「文字間違えてないか見てくれない?!」とお願いして下さい。デザインの良し悪しを聞くのではなく、文字の誤字脱字がないかだけですから、相手方にデザインの知識は必要ありません。
※コンペの作品を、コンペ終了前にSNS等にアップしてはいけません。マナー違反です!
まとめ: コンペ入賞を狙うなら1人で戦おうとしないこと。
デザイナーの添削が使えなくても、親や旦那に文字の間違いがないか見てもらったり、読みにくいところがないかなど質問しながら、しっかりとコンペに向き合いましょう。
とにかく、
- 学習した基本的なテクニックを駆使すること
- コンセプトに合っていること
- 説得力のあるアピール文
- ダブルチェック
これを心がけながらチャレンジしてみてください。あなたの成功をお祈りしています。
おまけ: 高額なスクールにお金を払う前に…
デザインとコーディングを1ヶ月で理解して仕事を受ける…普通に考えてあり得ないですよね。ファストフードのバイトでも1ヶ月では一人前になんてなれません、皆さんわかるはずです。
なのに、なぜWEBデザインならやれるってなってしまうんでしょうか。立場の弱いママさんたちにおいしい言葉をかけて、いきなり実践可能だとハッタリをかけて高額なスクールに誘導…明らかに搾取です。
今、スクールなどを検討している方がいたら、まずはハローワークの職業訓練や支援講座を調べてください。半年の講座で2万円程度のものがあったりします。オンラインで受けられるので全国の学校の講座を調べることができます。
ぜひ一度ハロワでチェックしてみてください。
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